恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
あたしは花火をもう一本取り出して火をつけた。


これで、2人同時に花火を楽しませてあげることができる。


2本同時に花火ができるとわかった菜戯まで、陽菜ちゃんの膝に飛び乗った。


結局、みんな一緒にすることになった。


そして、手持ち花火が少なくなってきたころ、美影があたしの肩に乗ってきた。


「花火、持たなくていいの?」


「あぁ。月奈と同じ場所から見たくなった」


ちょっと恥ずかしいと感じるような言葉を簡単に言ってしまう美影に、あたしは一瞬ドキッとする。
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