恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「っていうか、俺のせいだよな。月奈が傷ついたのは」


「え?」


「あの、男のせいなんだろ? 俺が、告白しろって背中を押したりしたから……」


「違う! 美影のせいじゃない!」


思わず、声が大きくなっていた。


「あたし、美影には感謝しているの。あの時背中を押してくれたから、彼がどんな人かわかった。


付き合う楽しさも、辛さも知ることができた。彼があまりいい人じゃなかったのは、ただあたしに見る目がなかっただけで……」


そこまで一気に言って、呼吸をする。


興奮してしまって、涙がにじんだ。
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