恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「あたしが、もっとちゃんと恋とか経験していれば、避けられたことなの……」


今まで、好きな人ができても告白もできずに終わっていた。


振られたって、ちゃんと相手にぶつかっていれば、今よりは強くなれていたかもしれない。


「今回のことで、月奈は後悔なんてしてないわよ?」


陽菜ちゃんが、美影へ向けてそう言った。


「あたしは、月奈の姉として、美影にありがとうって言いたいわ」


そう言い、陽菜ちゃんは美影の頭をチョンチョンと触ってなでた。


「そ、そんなもんか……?」


「そんなもんよ」


クスッと笑う陽菜ちゃん。


美影は、ちょっと照れているみたいだった。
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