恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「な、なんでもありません」


慌てて愛想笑いをする。


「やめてよ、もう」


小さく文句を言い、レジを閉める。


しかし、お会計のたびに白堵や美影を気にしていたら業務に集中できない。


レジ内のお金の誤差が一定金額を超えると、そのレジを使っていた人が誤差の分だけ自腹で支払うシステムになっているので、あまり浮ついているとお財布に響いてくるのに。


「ちょっとあんた、いつまでそこにいるつもり?」
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