恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
☆☆☆

それから、なんとか3日間のお休みをもらったあたしは4人を肩と胸のポケットに入れて行動を開始した。


ポケットの中の汰緒と菜戯が「くっつくな!」とか「狭い!」とか文句を言っているけれど、なんとか我慢してもらう。


「北の魔女ってことは、北の方向へ行けばいいのかな?」


「あぁ、たぶんな」


右肩に乗っている美影が返事をする。


北の方向へ行くことは決まったけれど、でも、それ以外に何も手がかりはない。


ただ歩いているだけで魔女と出会えるとも思えないし……。
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