恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
そう思いながらも歩いていると、あちこちに小さな妖精がいることに気がついた。


「街中に妖精がいる……」


「当たり前だろ? 月奈は元々見える人間なんだから、ちゃんと意識していれば見えるんだ」


そっか……。


美影たちが見え始めてからも、他の妖精は目に入っていなかった。


でも、それはあたしが見ようとしていなかったのが、原因みたいだ。


「花でも、木でも、意識してみればいろんなところに存在している。普段は視界に入っていても気がつかないことは、たくさんある」
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