恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
《2日も泊まるの?》


陽菜ちゃんの声が、ワントーン低くなる。


「そ、そう。久しぶりのお休みだから」


《……わかった。気をつけるのよ?》


「うん。ありがとう陽菜ちゃん」


そう言って、あたしは電話を切った。


ホッとして、息を吐き出す。


「大丈夫そうだったか?」


美影が聞いてくる。


「一応はね」
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