恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
最悪、この公園で野宿とか?


幸い、今日は昼間でもそんなに気温が上がらなかったから、暑さの心配はなさそうだけれど……。


そう考えて空を見上げると、丁度一羽の鳥が上空を飛んでいた。


なにか餌を足に持っているようで、それがキラキラと輝いていた。


そういえば、鳥は光るものにも反応するって聞いたことがある。


「おい、月奈!」


美影の声がして、あたしは視線を足元へうつした。


走りまわって少し汗がにじんでいる美影は、まるで子供のようでかわいかった。
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