恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「気持ちいい」


ハンカチを水で濡らして、手足をふく。


「月奈」


いつの間にか足元へ来ていた美影があたしを見上げていた。


「なに?」


「今日は探す方法を変えてみよう」


「え?」


「昨日みたいにがむしゃらに歩き回っても、体力を消耗するだけだ」


たしかに、あれはいいやり方ではないかもしれない。
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