恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
そして、それを取った時、コトンッと地面に黄色い石が落っこちてきた。


どうやら、リボンの結び目にねじ込まれていたみたいだ。


あたしがそれを手に取ると、犬は満足そうな顔をうかべ、そして行ってしまった。


「これ……3つ目の、石?」


他の石と同様、キラキラと輝いている石。


「本当だ……」


「これで、全部そろった……」


腕の中にいる美影と白堵が言う。


「3つの宝石を集め、魔女に会いに行くと人間になれる……」


「月奈、どうしてそれを知ってるんだ? 俺たち、宝石の話まではしてないぞ?」


菜戯に言われて、あたしはハッと我に変える。
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