恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
確かに、それは白堵の言うとおりかもしれなかった。


これから先、ずっと妖精を見続けるという事は、きっと不可能だから。


だって、あたしはもう秋生さんのことをなんとも思っていない。


このまま心の傷がふさがれば、満足できる何かが起きれば、きっともう二度と……。


そう思った時、自販機の影が揺れたように見えて、あたしは足をとめた。


従業員用の駐車場があるお店の裏には、ずっと使われているタバコの自販機が一台ある。


店長や成人しているアルバイトさんが、よく使う自販機だ。
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