恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
そして、この敷地内で一番古い機械といえば……。


あたしは老婆に視線を戻した。


「まさか、あなたが……?」


「その通り」


うそ、本当に!?


何度も瞬きをして老婆を見つめる。


この自販機は、コンビニができる前から立っていて、ずっと利用されている。


使う人も従業員が多いため、客に変化は少ない。


だから、ずっとずっと、老婆はここにいたんだ。
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