恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「月奈!」


その声が聞こえて、あたしは振り返った。


ジーンズにTシャツ姿の美影が立っている。


元々、なかなかカッコイイと思っていたけれど、人間になってからの美影は王子様のようだった。


周囲の女の子たちもほっておくワケがなく、コンビニには女性常連客が増えてきていた。


いつか考えた、4人がアイドルグループにでもなれそうだというあたしの考えは、あながち間違いでもなかったみたいだ。


少し、ドキドキしながら美影の方へ歩いていると、その後ろの入り口から、白堵が走ってくるのが見えた。
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