恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
童話
バイトから帰宅してから、あたしはすぐに2階の父親の書斎へと向かった。


4畳半の狭いフローリングは壁一面が本棚になっていて、そこにギッシリと分厚い本が並んでいる。


あたしは棚に入りきらず床に積まれている本に気をつけながら、背表紙を確認していく。


最近人気になった作家の文庫本から、英語で何と書いているのかわからないタイトルの本まで、くまなく探す。


この中なら、神話や伝説関係の本も置いてあるはず。


その本が見つかれば、妖精や小人といった生き物についても説明されいるんじゃないかと思ったんだ。

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