恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
そして、棚の一番上のほうに【妖精の住む町】という、薄い童話のような背表紙を見つけた。


「あった!」


思わず声をあげるあたし。


そして、めいっぱい背伸びをして手を伸ばす。


しかし、本棚は天井まで背丈があるため、とどかない。


キョロキョロと周囲を見回してみても、脚立のようなものは見当たらない。


「もう、お父さんってばこんな高いところの本を、どうやって取っているのよ」
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