恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「あった……」


他の本の上に落下していた童話を拾い上げ、小脇にかかえて椅子を自室へとし、トンッと腰をかけた。


痛い鼻をさすりつつ、表紙の作家名に目をやると【美影 白堵】という名前が飛び込んできた。


「美影白堵!?」


驚き、一瞬鼻の痛みさえ忘れてしまった。


レジの中にいた妖精2人と同じ名前だ。


これって偶然?


まさか、こんな偶然って普通ないよね?


ドキドキして、思わず誰もいない室内を見回し、そして本を開いたのだった……。
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