恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
こんな場所にも、妖精がいたなんて!!


美影や白堵が見えるようになってからも、全然気がつかなかった!!


「そいつ、俺たちのことが見えているのか?」


黒髪メガネの菜戯という妖精がクイッとメガネをかけなおしながら、美影と白堵に声をかけた。


「そうだよ。名前は月奈ちゃん。みんなも知ってるよね?」


白堵がそう答えて、にこっと可愛い笑顔を見せた。


「まじか。これでタバコに困らねぇな」


ツンツン金髪頭の汰緒がそう言い、灰皿の中の湿気たタバコを見た。
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