恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
妖精の暮らし
家に帰った直後大粒の雨が降り出して、あたしは玄関のカギを開けながらホッと安堵の息をはきだした。


なんとかぬれずにすんでよかった。


自室でテーブルに置いたバッグのチャックを開けて中を覗き込むと、携帯電話や財布に必死でしがみついている4人がいた。


バッグの中、そんなに揺れてたんだ。


「家についたよ、出ておいで」


その声でようやく、4人は顔をあげ、そして微笑んだ。
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