恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「外! 外だ!!」


最初に美影がバッグから這い出してきて、言った。


「本当だ! 僕の見たことない場所!」


「すっげぇな……」


「ここは……人間の住んでいる場所、かな?」


白堵、汰緒、菜戯も順番に顔をのぞかせて、それぞれに口を開く。


「ここはあたしの部屋よ」


テーブルの上の4人がじろじろと部屋の中を見回すから、なんだか恥ずかしい。


思えば、男の子を部屋に入れたことなんて、小学生以来かもしれない。
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