恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
あたしが「見える」と、答えて頷くと、イケメンは見る見るうちに笑顔になった。


その笑顔があまりにも可愛くて、ぽっと頬が熱くなってしまう。


「マジで!? 俺のこと見えてんのか!!」


その場でぴょんぴょんと飛び跳ねるものだから、レジが小さく揺れた。


「だから、見えてるってば。てか、誰?」


「俺、美影(みかげ)!!」


「美影……って、名前?」


「おう。お前鳥谷だろ? 鳥谷月奈」


「なんであたしの名前知ってんの……」
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