恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
あたしは驚いて陽菜ちゃんを見る。


陽菜ちゃんは花火をじっと見つめていて、その横顔はとても綺麗だった。


「正式にはね、いなくなっちゃったの」


「……彼氏さん、どこかへ行ちゃったの?」


そう尋ねると、陽菜ちゃんは無言のまま頷いた。


それがすごく切ない表情に見えて、あたしの胸がツキンッと痛んだ。


陽菜ちゃんを置いてどこかへ行っちゃうなんて、ひどい。


「連絡は、ないの?」


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