恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
あたしはたまらず、白堵を手のひらに乗せて、自分の肩に座らせた。


「落ちないでよ?」


そう注意して、ゆっくりと立ち上がる。


「わぁっ! 月奈ちゃんの見てる世界ってすごく高いんだね!」


肩の上で白堵は小さく声をあげ、そして夜空を見上げた。


「この高さからだと、花火が落ちてくる心配がないね」


「どこにいても、その心配はないわよ?」


「え? そうなの?」
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