口外禁止!〜王子様のヒミツ〜
密室で琉生と二人きりとか、もうどうしたらいいの……
心臓持たんよ……
うん。
もうこれは気にしない作戦で行こう!
そう目の前の主人公に身を委ね……
―――
「おい、待てよ」
「なんだよ、ユウジ」
「俺ら、仲間…だろ?」
「はぁ?ケント、何言ってんの?アハハハハ!」
「俺は信じてるから…!」
「「信じる方がバカを見るんだよ」」
リアルでセリフが聞こえた。
もちろん、そんなことできるのは琉生だけで。
気がつけば、肩が触れるぐらい近くに来て、私が読んでいる少年漫画を覗き見ていた。