Salty blood
いつもの道を歩く。

しかし、今日はいつもとは違う。

目の前にはあまりにも美しい光景が広がっていた。


『綺麗…。』

その異様なほどの美しさに私は目を見開き口を覆った。

満開の桜の木…。

そこにもたれ掛かるように倒れている…人。

その口からは、溢れ出した…赤いモノ。

それらを月の光が照らしていた。
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