やっぱ君だけ!
始まり



「あーもー!かーれーしー!」

朝っぱらから騒いでいるのは彼氏ドコロか、好きな人いない歴=年齢の森田 莉奈です。とりあえず、恋をしてみたいんです!
「好きな人ちょーだーい!」

「叫ぶな。アホか。そんなん気の持ちようやで。」
テキトーなコトを言ってきたこの子は親友の青田 翔華、一応恋愛では先輩なんです。


「そんな簡単に言わんといて。」

「私、小学校の時好きな人テキトーに決めとったで?私この人好きになるーって宣言して好きになってた。」

無敵やなぁ。でも、見習いたくない気が…。

「友達として一番イイ人は?」

「んー。松下かな。アイツはイイ奴やからな。」

だいぶテキトーに答えた。
確かにアイツはめちゃイイ人。明るいし、クラスの中心やし、盛り上げてくれる体育委員で、外部野球、通称ボーイズに入ってる。

「んじゃ、侑斗でイイやん。今日から、お前の好きな人は侑斗や!」
え、そんな自信満々に…。



そんな感じで今日から、私の好きな人は松下 侑斗になりました。


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