やっぱ君だけ!
「チョコブラウニーのやつの残りやねんけど、イイ?」
意外な女子力を見せる翔華ちゃんに驚きつつ茶色い粉を受け取る。
「ありがとう。でも、どうやって作ればイイん?」
「今から一緒に作ったるやん。」
翔華ちゃんがニヤニヤしながら、楽しそうに準備を始める。
「ありがとう。」
翔華ちゃんの説明を聞きながら作業を始める。
でも、たいがい翔華ちゃんにしてもらったから最終的に翔華ちゃん作になってしまった。
「コレ持って帰る?」
「コレ持って帰ってお母さんに見られた時に、どう言えばイイか分からんわ。」
絶対めんどいわ。
「じゃぁ、ウチに置いとき。渡す時にウチに寄ればイイやろ?」
「ありがとう。そうするわ!」
それから解散して家に帰った。
晩ご飯を済ませた後、ケータイをひらいた。
今日、翔華ちゃんに手伝われてメアド交換した。
気合を入れてメール画面を開く。
まず、何言えばイイかな…。
あ、誕生日ネタでいっか。
ーー森田ですw突然ゴメンね。
もうすぐ誕生日やんな?
こんな素っ気ない?メールでイイのか迷ったケド、とりあえず送信した。