ラブソングは舞台の上で




まだバスがあるうちに、帰路についた。

コンビニで飲み物を買いたくて、ひとつ前のバス停で降車。

目当ての炭酸飲料を買って、我慢できずに飲みながら自宅へ向かう。

しかし2月中旬の空気はまだ冷たくて、すぐに飲み物を袋に戻し、手をポケットに突っ込んだ。

コツコツ歩くリズムが卓弥さんが作ってくれたバラードと同じで、ついつい小声で歌ってしまう。

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出会った日には 気付かなかった

あなたのあふれる魅力

何度も会ううちに 惹かれていった

私の気持ちは止まらない

明日も一緒に 過ごす夢を見る

嘘はつけない 自分に あなたに……

あなたのことばかり考えてるの

夜も眠れないことだってあるわ

この気持ちを隠していると辛い

だから打ち明けるわ あなたが好きよ

愛しているわ

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この曲のタイトルは「ラブソング」という。

私がマーティン役の晴海の顔を愛おしそうに見つめながら歌うはずだった曲だ。

そして、この曲には2番があって、マーティンからアンジェラのアンサーソングになっている。

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