ラブソングは舞台の上で



ミュージカル「マリッジ・ブレイク」はこんな物語だ。

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ベルタ王国の第二王子マーティンと、ラドミーラ王国の姫アンジェラは、互いの国のため、政略結婚をさせられることになる。

跡継ぎのいないラドミーラへマーティンが婿に行く形である。

二人は見合い時に「好きでもない相手と結婚させられるのは嫌だ」という意見が一致し、共にこの政略結婚をぶち壊す計画を立てる。

デートと称して頻繁に会い、作戦会議を重ねているうちに、二人は互いに惹かれ合っていく。

もしかしたら政略結婚を破談にする必要はないかもしれない。

そう思い始めたある日、マーティンはアンジェラと結婚させられる理由が、侵略戦争の資金のためだと知る。

平和を愛すマーティンは、アンジェラの気持ちを察しつつも、自分の気持ちを押し殺して結婚をやめる計画を進めようとする。

一方でマーティンへの愛が抑えられなくなったアンジェラは、意を決してマーティンに気持ちを打ち明ける。

マーティンも彼女への愛を打ち明けるが、自国の戦争計画をアンジェラに漏らし、自分たちは結ばれるべきではないと説得。

アンジェラもまた平和を愛しているため、泣く泣くマーティンに賛同する。

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