ラブソングは舞台の上で
二人は「自分たちは運命の相手ではなかったのだ」と自分に何度も言い聞かせ、計画を実行。
晴れて結婚は破談になり、侵略戦争もなくなった。
しかし、国を豊かにするための戦争計画を台無しにされた暴君ベルタ国王は激怒し、裏切ったマーティンを反逆罪で死刑にしようとする。
マーティンは自分一人の命で何千の命が奪われずに済むのだからと、他国に亡命することなく死刑を受け入れようとする。
それを知ったアンジェラは急いでベルタ王国へ出向き、マーティンは平和と国民の命を守りたかっただけであり、死刑にするなら首謀者の自分をと直訴。
二人の勇気と愛に胸を打たれた国民たちの圧倒的支持を受け、王は死刑と戦争をやめ、その後二人は無事に結ばれる。
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台本を読みながら、私は感動して泣きそうになってしまった。
始めはコメディタッチなのに、最後の方はうんとシリアスだ。
テーマである「愛と平和と勇気」が見事に表現されている。
この話の主人公であるマーティンを晴海が演じ、ヒロインのアンジェラを私が演じる。
セリフも多いし、長いものもたくさんあるし、その上歌やダンスまで覚えなければならない。
引き受けた仕事は、想定以上にハイレベルだ。
私なんかに、本当にこの役が務まるのだろうか。