俺様社長の言いなりです
「嘘でしょ」


驚くべきことに、私の荷物が全てあのアパートからこの部屋へうつされていた。


多分社長が移してくれたに違いない。


思い起こせば、あの時は急な結婚と同居に驚きすぎて、この部屋に入ってはいなかった。


__またやっちゃったわ。


幼い頃から、今日のように早とちりをして失敗してしまうことはよくあった。


大人になった今でも治らない。


自分の失態に頭を抱えつつも、あとで社長にお礼を言わなくちゃと思いながら安田さんの連絡先のメモを取り出した。
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