俺様社長の言いなりです
ソファーからゆっくりと立ち上がり歩き出した社長。


__こんなかっこいい人がなんでお見合いなんかしたんだろう。

どうせ結婚しようと思えば女くらい沢山いるんでしょう?

それに相手が私だなんてかわいそう。


社長のすらっとした手足を三歩後ろから歩きながら見るだけで、なんだか自虐的になって、笑えてくる。


背中を見ながら小さくため息をつくと、社長が突然振り返った。


「なんでしょうか?」


ぎこちないわたしを見てクスリと笑うと


「食事にでもしませんか? 」


と蕎麦屋を指差した。
< 6 / 131 >

この作品をシェア

pagetop