俺様社長の言いなりです
「じゃあ、手首掴まないで下さいよ。それに私に痩せてるって言うなんて、ただの嫌味にしか聞こえません」



と言ったのは私なりの照れ隠し。



普段人の心配なんてしない人に心配されると、少し気持ち悪い。



「おい、今気持ち悪いって思っただろ」



思いっきり図星をつかれて視線が泳ぐと、社長はため息とともにソファーから立ち上がった。




「どこに行くんですか? 」



ここまで来ておいて、まさか帰るんじゃないかと咄嗟にスーツの裾を掴むと、



「放せ。シャワー浴びてくるだけだ」



掴んでいた手を剥ぎ取られ、さっさとシャワールームに入っていってしまった。
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