俺様社長の言いなりです
そして社長の隣に腰掛けると、



「翔さん」



耳元でそっと囁いた。



すると、ギロリとこちらを睨んでくる社長。



「なっなんですか? 」



社長の目力に驚きふためくと、



「耳元で喋るのやめろ。気持ち悪い」



さらっと毒を吐いて、また、パソコンへと視線を戻す。



__気持ち悪いって……。

鋼の心臓を持つ私でも、流石にヘコむわよ。



と、落ち込んでみたものの、ふと社長を見ると耳がほんのり赤い。



「もしかして、ちょっと照れてたりします?……翔さん? 」



わざと最後の名前のところだけ耳元で言うと、さっきよりほのかに赤みを増した顔で



「うるさい」



と言って私を睨んできた。
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