俺様社長の言いなりです
「で、ここはどこですか?」



なぜか普段より機嫌のよい社長の車に乗ること数十分。



着いたのは、見知らぬ高校の校門の前だった。



これから何をやるつもりなのか訳が分からなくって、



「何をするつもりなんですか? 」



と聞いたのだけれど、



「正門は開いてないなあ。とりあえず
裏門から入るか」



と完全無視の状態。



__このやろう。



後ろ姿に毒づいた瞬間、前を歩いていた社長が突然立ち止まり、私はその背中に顔ごと突っ込んでしまった。
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