俺様社長の言いなりです
すると宮田さんは、さっきまで強く掴んでいたのが嘘のようにするりと手を離した。



「……ありがとうございます」



なんともいえない気持ちで宮田さんを見上げると、



「小春ちゃんはボディーガード付きだからね」



と意味深な笑みとともに私の肩に手を置いた。



「ボディーガードって……社長の自分は常にボディーガードをつけてるっていう自慢ですか?っどーせ私は庶民ですよ」



どうも宮田さんと話していると捻くれてしまうようで、肩に置かれた手を強引にどけて、ふんっと鼻息荒く顔を横に向けた。
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