俺様社長の言いなりです







まあ、そんな宮田さんは置いておいて……



私が社長に手を引かれ連れて行かれた先は、この高校の体育館だった。



中に入ると少し汗臭い匂いがツンと鼻にきて、辺りは薄暗い。



「もしかして……」



これから何をするのか、壁に立て掛けられた数本の竹刀から察するのは容易だった。



確認の意味も込めて社長にそっと視線を向けた私に



「そう。剣道だ」



と社長が口角を上げた。
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