俺様社長の言いなりです
剣道……



その単語を聞いただけでも、体中から汗が吹き出てくる。



目の前の景色がユラユラと揺れ、足元がガクガクと小刻みに震える。



__早くここから出たい。



そう思うのだけれど、足がまるで棒になったかのように動かない。



そんな私の異変に社長も気がついたのだろうか。



焦った様子の社長が私の肩を強く掴んだ。



「おい。大丈夫か」



社長の声が聞こえるか、聞こえないかのところで私の記憶はシャットダウンした。




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