欠片になった彼と、彼女の記憶


先輩は私の答えを聞いて



「うん、それなら大丈夫だろ!

思い出しても大丈夫だ。

俺も村下に早く思い出してほしいよ。

思い出してやらないと茂呂が可哀想だしな…」



「大丈夫でしょうか…不安ですけど…」



「不安?そんなに不安になってるとまた俺がアタックしちまうぞ!」



「え!いや、不安じゃないです!」



「よし、頑張れよ!

さっきの言葉、茂呂に言ったら喜ぶと思うぞ!」


最後は笑いながら私は先輩と別れ自宅に帰ったのだった。


私が先輩になんて言ったのか、それはまた後のお楽しみとしよう。


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