欠片になった彼と、彼女の記憶




優弥はそんな私を見かねてか



「そういえばサークル入るのか?」



と話題を振ってくれた。



「そういえばサークルのことなんてすっかり忘れてた…。優弥は何か入るところ決まってるの?」



「俺はバイトもあるし、そんなに集まりがないところに出来れば入りたいけど」



「そっか。優弥はバイトあるもんね~。本当学費とか自分で出してて尊敬するな」



「まあバイト楽しいしな。働く環境がいいから。さっきも言ったけど自分のペースで参加できるサークルを考えているからやっぱり高校と同じで写真サークルに入ろうかなと思ってるけど」



「あ、写真といえばてつ先輩もいるしね!楽しそう!」



「とりあえず先輩にどんな活動しているのかとか聞いてみようとは思ってるけど、お前も気になってるなら伝えとく」



「うん!あ、私からも先輩にメール入れておこうかな…って、そうだった!携帯まだ買ってないんだった…」


携帯電話は事故の時に壊れ、そのままだった。






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