欠片になった彼と、彼女の記憶



数日後。


約束していた週末になった。


ピンポーンという音が聞こえ2階にある自分の部屋の窓から玄関を見るとそこに優弥が立っていた。



「やばい!もう時間じゃん!」



バタバタと階段を降り、玄関にある鏡で全身をチェックする。


少し遠くの繁華街へ出かけるので髪の毛もいつもより念入りに巻いてポニーテールにした。


服はレースがついた薄いピンク色のワンピース。



「よし。オッケーかな!」



ワンピースの裾をササッと手で撫でて身支度を整えドアを開けた。


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