欠片になった彼と、彼女の記憶
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「はぁっ…はぁ…」
走ったからか息が上がる。
立ち去る時に優弥が「おい、夢乃!待てよ」って言ってたな。
そんな言葉も無視して全力で走って電車に乗って、降りたらまた全力で走ってもうすぐ家に着こうとしている。
~♪~♪~♪
先程購入した携帯が鳴る。
「あ、メール…」
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友達と遊ぶなら送って行ったのに
気を付けて帰れよ
優弥
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「だって…」
自分が知らなかっただけなのかもしれない。