欠片になった彼と、彼女の記憶
ふと時計に目をやると時刻は8時。
今日は2限からの予定でいつもなら10時前に優弥が迎えに来てくれている。
「優弥にも連絡しておかなきゃ迎えに来ちゃうかな」
実は内心ホッとした。
昨日、あんな不自然な別れ方をしてしまったから。
「えーっと…今日は休むから迎えに来てくれなくていいよ、でいいかな?うん。送信」
♪~♪~♪
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何かあった?
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返事は一言ですぐに来た。
文字を打とうとするが
「…眠い」
熱のせいもあるのか、返事を考えている途中で意識が朦朧とする。
そういえば、何で優弥はいつも迎えに来てくれるのかな、過保護なのかな、家もすぐそこだし一緒に行かないと不自然?でももう大学生なんだし一人でもちゃんと行けるのに
そんなことを考えながら眠りについた。