欠片になった彼と、彼女の記憶
合宿先へは電車で2時間ほど。
入部を検討していたりっちゃんが本入部したとのことでりっちゃんと優弥と私3人で集合場所へと向かうことにした。
「沙希は結局サークル入らなかったんだね〜」
「沙希ちゃんはバイトも結構入ってるみたいだから中々難しかったみたいだよ~」
「残念だなー。イケメンいたかもしれないのに~!」
「朝倉はイケメン好きなのか?」
「みたいだよ~!イケメンは女の子の目の保養なんです!」
3人でワイワイしていると2時間の移動なんてすぐに過ぎ集合場所へとたどり着いた。
時刻は13時過ぎ。
見渡すとそこにはすでに30人ほどの男女が集まっていた。
「村下!茂呂!こっちこっち!」
「あ、おはようございます!てつ先輩!」
「おはようございます」
「おはようございます。初めまして、志麻 律です」
「おー!村下の友達か!よろしくな~!」
先輩はいつものように笑顔で私たちを迎い入れてくれた。