欠片になった彼と、彼女の記憶
部長の合図で集合場所から合宿先までゾロゾロと続いて行った。
先輩と優弥が前に、私とりっちゃんはその後ろについて話し始めた。
「今日はまず合宿先に着いて荷物を置いたら、近くにある広い公園まで撮影しに行く予定だから楽しみにしてろよ!」
「いいっすね。今日暖かいし」
「写真サークルって結構人数いるんですか?」
「あと10人くらいはいるかな~!新しく入部した奴は顔分からないから定かじゃないけど」
「あ、りっちゃんは写真初めてだったよね!」
「そうなんだよね、だからちゃんと撮れるかわからないけど…大丈夫かな」
「そっか志麻は一眼とかで撮るのは初めてなのか…。先輩が撮り方とかカメラ詳しいから上手いから教えてもらえば?」
「おー!そうなのか!教えるよ!」
「ありがとうございます!」
写真の話で盛り上がりながら合宿先に到着し、部屋割りされた部屋へ向かうため先輩と優弥とは一旦別れてそちらへと足を運んだ。