欠片になった彼と、彼女の記憶
「よし、いい子」
優弥にポンッと頭を撫でられ少し照れてしまう。
「なに?嬉しい?」
「そ、そんなことない」
「俺にはニヤケてるように見えるけどな」
「〜!!じゃ、じゃあ嬉しい!」
「お、素直だな」
嬉しいのは本心だった。
同時に何だか懐かしい気持ちにもなったので
「ずっと撫でてもらいたい…かも?」
「ああ…今までもこれからもずっと、お前が望むなら…」
そう優しい声で言った優弥に頭を撫で続けてもらったのであった。