欠片になった彼と、彼女の記憶
「「ごめん」」
「だよね~。あーどうしよう!」
「そこはxの公式を当てはめて解くんだよ」
「え?」
頭の上から声がしたことに驚く。
声がした方を向くと
「優弥!」
優弥と男友達2人がゾロゾロと私たちのいるテーブルに集まってきた。
「あ、茂呂君に教えてもらえばいいじゃん!」
「そうだよ!茂呂は頭もいいし!何で最初から茂呂に聞かないの~!」
「だって優弥はバイトも忙しいし…!」
本当はこの前、沙希にそれって夢乃のことを好きってことなんじゃないの?と言われてから意識しすぎて少し避けていた。