欠片になった彼と、彼女の記憶


「「ごめん」」



「だよね~。あーどうしよう!」



「そこはxの公式を当てはめて解くんだよ」



「え?」



頭の上から声がしたことに驚く。


声がした方を向くと



「優弥!」



優弥と男友達2人がゾロゾロと私たちのいるテーブルに集まってきた。



「あ、茂呂君に教えてもらえばいいじゃん!」



「そうだよ!茂呂は頭もいいし!何で最初から茂呂に聞かないの~!」



「だって優弥はバイトも忙しいし…!」



本当はこの前、沙希にそれって夢乃のことを好きってことなんじゃないの?と言われてから意識しすぎて少し避けていた。



< 68 / 121 >

この作品をシェア

pagetop