欠片になった彼と、彼女の記憶


「?どうした?」



「こういうやりとり、高校の時もあったなって懐かしくて」



「だな。覚えてないかもしれないけど、去年のこの時期高校の期末テストの前に俺の家両親が旅行でいなくてお前泊まり込みで必死だったな。


大学推薦受けるのにも関わるからって」



「え?!泊まり込み?!」



いくら幼なじみでも泊まり込みっておかしいでしょ!


3軒しか離れてないのになんで家に帰ってないの私!



「まじか…そこも覚えてねーのか…つかそうだよな。


肝心なことも覚えてないもんな」



「変なことしてないよね?!」



「あーどうだろうな」



「なにその反応!」
< 71 / 121 >

この作品をシェア

pagetop