欠片になった彼と、彼女の記憶



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「おじゃまします」



「どーぞ」



後日、さっそく優弥との勉強会が開かれ私は優弥の家にお邪魔していた。



「あれ?おばさんは?」



「言ってなかったっけ?単身赴任の親父に着いて行って今は俺と兄貴だけ」



「そうなの?!だって高校の卒業式あたりまではいたよね?」



「ああ。4月ごろに出てった。兄貴も社会人だし俺も義務教育は終わってるし、親父に着いて行くって言って」




「そうだったんだ…知らなかった」



優弥の部屋に行くため階段をのぼりながら話す。



「夢乃ん家もお前が事故で色々あったしあんま気を使われたら悪いし、まあ俺も最近夢乃の親に言ったところだけど」



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