欠片になった彼と、彼女の記憶
「もっと早くに言ってくれればよかったのに。
ご飯とか一緒に食べたりできたよ。
1人で食べるご飯って寂しいし美味しいように感じないし」
すると優弥がフッと笑いこう言った。
「お前、前とおんなじこと言うんだな」
「え?前も言った?」
「言ってた。まあとりあえずどうぞ、俺の部屋」
優弥がドアを開けるとシンプルな部屋が目の前に広がった。
「なんか…懐かしい!」
「だろうな、事故以来来てないし。
適当に座って」
部屋の中央にあるテーブルの近くに腰を下ろした。