欠片になった彼と、彼女の記憶
優弥がはぁっとため息をつく。
「大人しく今日は俺の家にいろよ。おばさんも俺の家にいる方が安心するだろ」
かと言っても男の人の家にしかも2人きりとか心臓が持たないよ!!
けど雨も降ってて夜も遅いし、友達に連絡がつかないのも…
「…わかった。迷惑かけてごめんね」
「迷惑だなんて思うわけないだろ。とりあえず風呂入ってこい」
「え?!お風呂?!!!!」
いきなりの単語に驚く。
「風呂入ってないのに布団に上がられるの嫌なんだよ。
それでなくても雨に濡れてるのに風邪ひかれても困る」
「一緒に寝るの?!!!!」
「ちげーよ!夢乃はベッド使っていいから俺は床だろ!逆でもいいけど」