欠片になった彼と、彼女の記憶


優弥がはぁっとため息をつく。



「大人しく今日は俺の家にいろよ。おばさんも俺の家にいる方が安心するだろ」



かと言っても男の人の家にしかも2人きりとか心臓が持たないよ!!


けど雨も降ってて夜も遅いし、友達に連絡がつかないのも…



「…わかった。迷惑かけてごめんね」



「迷惑だなんて思うわけないだろ。とりあえず風呂入ってこい」



「え?!お風呂?!!!!」



いきなりの単語に驚く。



「風呂入ってないのに布団に上がられるの嫌なんだよ。

それでなくても雨に濡れてるのに風邪ひかれても困る」



「一緒に寝るの?!!!!」



「ちげーよ!夢乃はベッド使っていいから俺は床だろ!逆でもいいけど」







< 82 / 121 >

この作品をシェア

pagetop